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「萩原雪歩 ガチ」 カテゴリーの記事
題名:アイドルマスター 極力踊らない雪歩で「恋がひとつ消えてしまったの」
作者:ナンカンP
特徴:雪歩ソロ 岩男潤子 おっさんホイホイ



 失恋の歌をテーマにした、澄んだ作品である。
 柔らかい歌声と柔らかい映像が組み合わされ、美しさの中に切なさが満ちている。

夕焼けが綺麗

 ただしこの作品は・・・ただ美しい、だけで終わらせるにはちょっと深い。

 この作品を視聴された方にちょっとお尋ねしたいが、この歌に出てくるのは何人だろうか?
 管理人は3人だと判断した。5人ではない。
 そしてこの歌は、二人の心を交互に描いているのだと思った。
 それで、色々と意味深な歌詞の意味が、管理人の中で綺麗にほどけた。
 あえてこの作品最大の見せ場である一枚絵は載せなかったが・・・よく見ると、髪が長い。そして、その涙に含まれる物の重さは、二年前を知る当人しか知り得ないのだろう。

その心中に去来する物は何か

 極力踊らない、と書いてある割には雪歩は結構動く(笑)が、曲の雰囲気によく合う振り付けで、かつ、メインはダンスでなく雪歩の表情になっている。
 その視線と表情が穏やかなだけに、あの一枚絵のインパクトが増す。

 一人の少女と、その少女に自分の二年前を重ねる少女。一つの失恋と、せめてもの願い。
 これは実は残酷な歌なのかも知れない。作者の言う通り透明でふんわりとした作風だが、その片隅に、雪歩の笑顔の奥底に、ずしりと重い物を感じる。
 願わくば泣くだけ泣いた後は、その記憶を思い出にして心の奥底にしまい込み、前を向いて自分の幸せを探して欲しい。そう思わせる作品であった。
題名:アイドルマスター 「Rainbow st.」
作者:しょじょんP & お茶P
特徴:雪歩ソロ im@sコラボPV YUKI



 見るとこの動画、ニコマスモーショングラフィックス部なるコミュの所属動画である。
 さもありなん、という所か。
 この作品は、見ての通りしょじょんPとお茶Pの合作である。それぞれどんな作風かというと。

しょじょんP                      お茶P
 

 短時間の中に詰め込めるだけ詰め込む、という映像作りが得意という点は似ている。
 でも色合いとか、映像の中におけるアイドルやダンスの位置づけとかには差を感じる。
 ともあれ、この二人が組めば・・・

どはー!?

 映像クオリティが天井をぶち抜く事だけは確実なのであった。
 地味に凄いのはこれだけの映像密度なのにビットレートが1Mbps以内に収まっている、つまりデータ的には軽いという事だ。よくまとめたなと思いつつ、1280×720ぐらいの激重高画質版も希望したくなるのは多分管理人だけじゃ無いだろうなあ。

 色合いは、ちょうど二人の中間ぐらいの位置づけか。雪歩ソロになってる点は、しょじょんPが主導権を握ったのかな?(笑)

この辺に合作らしさを感じる管理人である

 目の前に展開するのはめくるめく変幻自在の世界である。ダンスシンクロではない部分も音楽と映像はシンクロしており、重量感溢れる映像が飛び交いながら軽快でもある。
 PVと言えばPVなのだが、PVという言葉では表現しきれないインパクトを感じるというか、もはやモダンアートの世界にまで飛び込んだというか、とにかく普通では無い。
 実際、こうやってスクリーンショット撮ってもそれだけでポスターに使えそうだし・・・。

 結局、口をあんぐり開けてすげーすげーと叫ぶぐらいしか術がない(笑)。
 こういうファッションセンスは管理人には無いから、全くもって羨ましい限り。
題名:アイドルマスター/Loveholic/雪歩
作者:つかさP & うしわかP
特徴:雪歩メイン 真 音ゲーMAD@アイマス ポップン ゆきまこ アイマスP合作動画



 雪歩は小犬のような弱さと何者にも動じない強さを共に持つキャラだが、同時には持たない。簡単に言えばその差は成長の過程の差であり、矛盾を孕みつつ同居している意味では無い。とまあ、それはともかく・・・
 ここにいる雪歩は強い。それも、少々クールな方向に強い。そして、つかさPの世界をベースにしつつうしわカラーが投入されたこの作品は、普段のつかさP作品とは一味違う空気を前面に出している。

この歌を選ぶってのが

 音ゲー由来の曲にしてはゲームっぽくないというか、普通に歌謡曲的な音楽なので、タグを見るまで管理人はこれが音ゲーとは思わなかった。
 そしてまあ、その曲に乗って雪歩が踊るわけだが・・・その笑顔が普段と違って見える。
 そういう表情を選んでいるのか色と加工の賜物なのか、全編を通じて視線が凛々しい。
 恋する女の子でありながら、その恋にまっしぐらでありながら、灼熱の氷とも言うべき何かを胸の内に秘めているように見える。

 この雪歩は、浮気やら何やらで本気で怒らせたら冷静沈着に包丁を持ち出しかねない(笑)。
 しかし、それ故の魅力があると思う。これは冗談で無しに。

 これが単純明快に恋する明るい女の子だったら、少しだけ入ってくるゆきまこシーンやドレスアップシーンにこうもドキリとさせられる事は無かったのでは?
 自信を持って前を向きながら、どこか冷たく、どこか影のある・・・でもそれでもまっすぐな雪歩を絶妙なバランスで描いた事に、この作品のインパクトがあると思う管理人なのである。
題名:アイドルマスター/オヤシロのムスメ/主に雪歩
作者:つかさP
特長:雪歩メイン im@sオールスター 音ゲーMAD@アイマス ポップンミュージック



 ・・・ひぐらし? 「なのです?」
 いや、雪歩で羊角でオヤシロと来たらそう思うよね普通。
 でもこれはポップンミュージックから曲を持ってきた音ゲーMAD。「ひぐらしのなく頃に」成分はありそうでほとんど無い。 ・・・無いよね? 不安になるぐらい似てるんだけどさ?
 管理人の頭はしばし混乱した。と言うか実はまだ少々混乱してる(笑)。

ぐはっ(萌死)

 いや、だってさあ、歌詞が神社の神様ネタに則ってるし声質もモロにそっち系だし。
 何というか雪歩と羽入とポップンがごっちゃになって、映像はすっきり綺麗なのに管理人の頭の中は微妙にカオス。
 という感じに理性が混乱してATフィールドが緩んだところに可愛さが直撃してくるもんだから、もうこれはヤバかった。

 お正月らしく「一富士二鷹三茄子」も取り込んであるし、サビでは本気で萌え殺しに来るし、賑やかだけど乱雑ではなく清涼感があるし、雪歩メインとは言えオールスター全員に見せ場があるし・・・と、安心して見ていられる正攻法的萌えPVである。
 やっぱり基本的な技術がしっかりしているからこそなんだろうな、この安定感は。

 甘酒を飲みつつ見たら幸せになれそうな気がする(笑)。
題名:アイドルマスター 萩原雪歩 ありがとう。
作者:木っ端っP
特長:雪歩ソロ 誕生祭 iM@S洋楽コラボPV BON JOVI 泣けるアイマス



 なんでもインフルエンザで誕生祭に遅刻したらしい木っ端っP、選んだ曲はBon JoviのThank You For Loving Me。
 これがまたド直球の歌詞である。日本語で歌われたらむずがゆくなりそうなほどだ(笑)が、それを真正面から叫ぶのがボンジョビなのか。

 ここで白状すると、管理人は最初このタイトルでKOKIAの「ありがとう」を使ったのかと思った。で、違ったのでちょっとがっかりした。のだが、見てるうちに完全に叩きのめされた。
 なので、こうやって取り上げている次第。

夕焼けが燃える

 爽やかであると同時に、重厚な作品である。
 実写の動画まで含めた様々な背景の中で、雪歩は歌い、歩き、こちらを向いて微笑む。それが例えステージの上であっても、その笑顔はたった一人に向けられた物に見える。
 この雪歩は弱さを克服した雪歩だ。その視線は強く、優しく、澄んで、まっすぐ見つめてくる。
 BON JOVIの歌は、その視線を受け止める側、雪歩が選んだ男の魂の叫び。

降りてくる。彼女が、ゆっくりと。

 ウェディングドレスがこれほど映える作品も、そうは無かろう。
 よく見ると「雪歩と結婚します動画」っぽい側面もあるのだが、そういう俗っぽい次元を軽々と飛び越えてしまっているので、阻止がどうこうという発想が全く出ない。ただ息を呑むだけだ。
「ありがとう 俺を愛してくれて」
 とてつもなく恥ずかしい言葉だが、この雪歩には正面から言える。
 むしろ自分ごときにこの雪歩に選ばれる資格があるのか、不安にすらなる。
 それほどまでにこの作品は、この雪歩は美しい。

 圧倒的とは、こういう時に使うべき言葉なのだろうと思った。

 ビットレートが高めで640×360である(ニコ動の通常サイズより一回り大きい)ので、直接見るのは辛い人もいるだろうが・・・コメ消しでもローカル保存でもいいから、とにかく見るべし。
題名:アイドルマスター 『カラフル・トーキョーサウンズ・NO. 9』/萩原雪歩
作者:ブラッキーP
特長:雪歩ソロ Aira Mitsuki 誕生祭



 サムネ画像はこの作品の半分を表現している。すなわちポップ調で雪歩可愛いよ雪歩。
 確かにそれもこの作品の真実だが、ずっと見てるとそれだけじゃない。

カラフルな残像

 と言うのは、実はクールで格好良くもあるのだな。
 萌え要素はしっかり確保されているのに、大胆な背景カラーや構図、M@STER FONTSの活用などで甘いのに丸くはない、エッジをすっきりと切り揃えた爽快感のような空気がある。
 「可愛い」と「格好いい」をここまで両立した作品は、そうそうお目にかかれまい。

いきなりのモノトーン

 そしてダンスのみならず全ての演出が曲のリズムとシンクロしているから、浮かない。
 特に演出の場合、動き始めをリズムに合わせるか、動き終わりを合わせるかで受ける印象が結構変わるが、その辺も使い分けているようだ。

 カラーとモノトーン、ダンスと静止画、素速いシーンチェンジとゆっくりのスクロール。
 相反する要素をメリハリとして使い分け、使いこなす事で、この作品は色々な顔を持つに至った。
 ウォームな雪歩とクールな雪歩が、共にこの中にいる。これは面白い。