「 秋月律子 ガチ」 カテゴリーの記事
題名:アイドルマスター Shell  秋月律子
作者:バスP
特徴:律子ソロ 葉菜(Bana) H.264




 一つの夢に向かって、ただひたむきに頑張る姿は美しい。
 しかし、その頑張りの裏で忘れられている物、邪険にされている物、踏みにじられている物は必ずある。そして往々にして、本当はそっちの方がもっと大切だったりする。
 そして・・・それに気付いた時は、もう何もかも手遅れだったりする。

 この律子は、恐らくアイドルとして成功し、頂点を極め、何もかも手に入れた律子だ。
 なのに、その心は満たされていない。埋めようのない虚無が見える。失ってはならない物を失い、もう二度と取り返せない事を、理解して、受け容れて。そして、受け容れる事しかできなかった自分に、乾いた嘲笑を投げかけている。
 そんな気がする。

歌詞がかなり深い

 この律子に、みずみずしい輝きに満ちた日々は戻ってくるのだろうか。
 そういう希望を抱く事すら自ら拒むかのような、美しいのにどこか空虚な歌と踊り。そこにいるのは秋月律子の姿をした、中身のない偶像なのかも知れない。

 カメラワークで魅せるシンプルな構成と、虚無感を伺わせる色合い。一瞬だけ出るテロップ。
 そして、最後の一瞬を除いて、全てのシーンで左右反転されている律子。胸元のペンダントは、本来の姿である「R」には、決してならない。
 意図的に目立たせてはいないが、意味深な雰囲気を讃えた作品である。その解釈は各自にお任せしたい。
題名:アイドルマスター 律子 「火の鳥」
作者:【アアア】氏 (P名無し?)
特徴:律子メイン 渡辺典子 おっさんホイホイ 神曲 H.264




 管理人はこれまで、アイマスMADを通じていくつもの名曲に出会ってきた。
 Dead Can DanceのSummoning of the Muse、ナイツのテーマDreams Dreams、書上奈朋子のFlower and Ice、∀ガンダムの月の繭、ビョークのAll is Full of Love、FictionJunction YUUKAの暁の車、マキシムのChild in Paradise・・・曲を聴いて鳥肌が立った作品は、少し思い返しただけでもこれぐらいはすぐ見つかる。

 実を言うとこの作品、管理人は作者コメのネタさに釣られたのだが・・・曲に関しては背筋が震えるほどのガチだった。
 なるほど確かにおっさんホイホイだし、色々とネタを突っ込んで来てもいるのだが、総合的に見てやっぱりこれはガチ作品の部類に入るだろう。

最初は笑うが、改めて見ると結構深い

 手塚治虫の未完の大作「火の鳥」シリーズをモチーフにしたこの作品。原作が悠久の歴史を駆け抜ける火の鳥を扱っているため、作中にも歴史を感じさせるシーンが各種アイマスMADからピックアップされている。それが一部ネタっぽいのはご愛敬だが、そう言えば手塚治虫も原作シリーズの中で、源平時代に平然と電話を登場させる等のお茶目をやってたな。
 とにかく、ネタ部分に微妙に吹きつつも、原作との関連性がちゃんとあるのがミソ。そういう意味では原作を知ってる人向けであり、やっぱりおっさんホイホイの面がある。
 アイマスの歴史もいつか、こうやって火の鳥の一部になって行くのだろうかと思ったりして。

 厳しい事を言うと技術面では指摘したい部分もあるのだが、それ以上にこの作品が描こうとしている物と、それに向けてこだわった部分にティン! と来た管理人であった。
 少なくとも、この壮大な曲を軸にして、訴えかけて来る物は間違いなく存在する。
題名:アイドルマスター MAD MajiでKoiする5秒前 広末涼子(律子)
作者:marloP
特徴:律子ソロ てってってー ちょっとだけ紳士 H.264




 やっぱあの水着は下着に見えるよね。
 この作品に織り込まれた演出を見て、改めて頷く管理人である。

 いや、それはどうでもいいんだ。じゃない、どうでもよくは無いが、それは主役じゃないんだ。

 この作品は、紳士な意味での変化球も織り交ぜてあるが、基本的には真摯な意味で直球である。
 その神髄は、歌に合わせた表情のシンクロにある。
 リズムシンクロは合ってて当然、歌詞の内容に合わせたダンスの選別も文句なし、ステージの色合いや服装が切り替わっていくという意味でのシンクロも見事に決まっているが、やはりここぞという時のリッチャンの表情! これだよこれ!!
 微妙な照れ、照れ隠し、驚き、嬉しさ・・・ほんとに微妙な歌のニュアンスに、表情をぴたっと合わせてくる。リップシンクロですら合わせ込むのはなかなか難しいのに、更に一段上にあるこだわりの世界だ。ここまでやった作品を見た記憶は、少なくとも管理人は無い。

確かに蟹座だわ

 まあそういう作品なので、静止画で切り抜いた絵はあまり見栄えがしないんだが(苦笑)。
 恐らく、PVタイプのアイマスMADをシンクロ系から演出系まで見まくった人なら、この作品がどういう部分にどこまでこだわっているかがお分かり頂けると思う。
 いや〜、こうやって見ると律子ってすごく表情豊かだなあ。

 ちなみに誕生祭向けだったらしいが、そりゃここまで作り込んだら遅れもするわ(笑)。
題名:アイドルマスター 律子 依存症 PV風
作者:わかむらP
特徴:律子ソロ カクサバ 椎名林檎 ノンフライ H.264




 わかむらPはダンスシンクロ系MADを好む。切り抜きを使っても演出を施しても、アイドルが歌い踊る姿がメインという方針がぶれる事は滅多に無い・・・というのはわかむらリサイクル02や、それ以前の一連の作品群を見ても伺える傾向だ。
 つまりはダンスを引き立てるために様々な演出が使われているのだが・・・この作品は逆にダンスが脇役に見える
 律子を引き立てるために細心の注意が払われているが、静止画の多用と言い、鎖と石壁に囲まれた閉鎖空間やそこに落ちる影の描写と言い、もはや演出過剰系と言ってもいい程の凝りっぷりだろう。

 そう言う意味ではわかむらPらしからぬ作品で、管理人はカクサバでこれを見た時、わかむらPの作品だとは思わなかった。画質はともかく、演出や作風ではもっと近いPが他にいるような気がしたもんで。艶やかマスク=雪歩のイメージが固まりきってたせいもあるけど(笑)

この暗さ、この閉塞感・・・

 もっとも、管理人としてはこういう作風の方がわかむらPには合うと思う。
 理由を説明しようとして2時間ぐらいPCの前で推敲して、誤解を招かずに過不足無く伝える文面が結局思い付かなかったので詳細を書くのはあきらめた(爆死)が、とにかくそう思う。

 ・・・まあ、そういう技術的な話や作風的な話をしたい所もあるのだけど。
 とりあえず浮気者と言われても仕方ないと思うね! ああ思うとも!
 何この律子! やばいなんてもんじゃないって!
 このイベントではプロデュースするキャラを自分で選べないってのは分かっているが、それにしても雪歩を差し置いてこの出来ってのは、もう・・・ねえ?(苦笑)
 とゆーか鎖! ノンフライ! 拘束! 微妙にエロっぽいが、それ以上に冷たいというか孤独というか退廃というかっ!

 結局、冷静に語れない管理人であった。ダメだこりゃ。

 合わされた曲は椎名林檎。律子は、単純な可愛さや美しさからは一歩距離を置いた微妙に変化球な歌や歌手によく合わされるし、それがよく似合う。律子のカラーはこういう方向というのが認知されつつあるかも知れない。
 それにしてもホント、色々な意味で圧倒的だ。マスクマン恐るべし。
題名:アイドルマスター 律子『ギブス』
作者:おでんP
特徴:律子ソロ 椎名林檎 H.264




 頭がいいとしても、自分を御する能力に長けているとしても、その心の奥底がクールだとは限らない
 そして律子は、あえてこう表現するが、不幸にも頭がいい。内面を隠す事がそれなりに上手であり、その殻が破れる事は滅多にない。
 しかし律子スキーな方々は、その殻が破れた奥にある物を見てきた訳で・・・だからなのか、こういう系統の作品は律子率が妙に高いように思う。
 そして、椎名林檎が律子によく使われるのも、多分同じ理由だろう。率直なくせして、どこか斜に構えようとしている。

嬉しさもあるとは思うんだけどねー

 この作品の雰囲気は、そんな歌の性格によく合っており、いわゆる萌え成分は薄い。椎名林檎も秋月律子も、そういう方面で勝負するキャラでは無い。
 その代わり、ぐちぐち文句を言いながらも離れる気は無いという、ある意味リアルな感情がそこにある。こういう世界は、確かに律子の物だろう。他のアイドルだと、Pとの関係がこうなる可能性はあまり無い。

 歌詞と映像の組み合わせの妙に加え、オーディションシーンを組み込む事でストーリー性を補完し、その結果として律子というキャラを表現する。
 この作品は、一つの作品として綺麗にまとまっている。確かにこりゃ律子っぽい。
 この曲を推したおでんPの友人も、それをこう料理したおでんPも、分かっているなあ。
題名:アイドルマスター りつこの 〜アンイストール〜
作者:masaminP
特徴:律子ソロ ぼくらの 石川智晶 H.264




 この歌、生身の人間が歌ってる割に妙にボーカロイドっぽいよね。
 というか本当に生身だよね、これ? と思わず確認したくなるが、それはまぁそれとして。

 管理人は原作の「ぼくらの」をよく知らないが、この曲はニコニコで結構聞いた記憶がある。
 儚いというか切ないというか空しいというか、とにかくそういう雰囲気を感じさせる曲なので、原作も恐らくその系統なのだろう。
 この作品は、実写シーンの重ね合わせでその雰囲気をうまく演出している

巡る運命は風車のごとく

 空に回る風車、夜を駆け抜ける道路。その巡りは止まらず、止められず。その中で踊る律子も、時にはどこか非現実的なエフェクトに包まれ、時にはぼやけ、時には重ね合わされる。
 一瞬だけフラッシュバックするのは、明るい光に包まれた日常。しかし今の律子がいるのは、光の見えぬ暗い場所。そこにあったはずの過去、現在、そして未来には、もう決して手が届かない。
 そう、この作品はどこか冷たい。クールという意味でなく、救われないと知っている諦念、受け容れるしかない悲劇、そういうある種の絶望に近い物が漂っている。
 最近はパンキッシュゴシックを使う作品が多いが、この雰囲気には確かにぴったりだろう。特に律子のパンゴスは白の割合が多めなので、この歌の持つ透明感にも合う。

 高い技術力と高い演出力を両立している作品だが、最大の魅力はそれらによって構築した表現しがたい虚無感であろう。いや、虚無感という表現も適切でないかも知れないが、とにかくこの世界観には人を惹き付ける何かがある。
題名:パンドラのふね Starring 律子 【修正版】
作者:Ma-CP
特徴:律子ソロ ノンフライ メガゾーン23 高岡早紀




 タイトルにもある通り、この作品は修正版である。元は天気予報風味の演出が入っており、どっちかというとネタ系に属する作品であった。
 しかし、ネタで終わらせるにはいささか雰囲気が良すぎたので、天気予報無し版を希望する声がいくつか上がっていた。ぶっちゃけここの管理人も声を上げた一人である。
 ラッキーにもその希望は作者まで届き、ここに修正版が登場した次第。

この美しさは勝利

 この雰囲気にはKOされても仕方ないと思うんだ、うん。

 背景は一枚絵のように見えるが、実際には歌に合わせて明るくなったり暗くなったりするし、星のきらめきも微妙に変化していく。月の輝きも変わるし、よく見ると星空の下に広がる地上も微妙に変化している
 それぞれの変化が織りなす幻想的な雰囲気が、この作品の魅力である。
 そして、澄んだトーンでよく通る歌声に、このムードがよく似合っている。律子が髪を下ろしたパジャマ姿なのも、ここまで「美しい月夜」のイメージを貫かれているからには必然だろう。

 しっとりとした雰囲気の良作である。いわゆる大作のインパクトは無いが、綺麗だ。
 ・・・って、過去作をチェックしたらMa-CPはしっとりつこの作者だった。道理で。